地方へ出張に行くと、時々癖が強い方言を聞くことがあります。 特に誤解を招くような方言は、コミュニケーションのスパイスになることもしばしばあるでしょう。 訛りが強く出る東北地方の方言は、標準語だと全く意味が違ってきます。 例えば「きかない」という言葉は東北地方の方言では「やんちゃ」ですし、「すぐだまる」は「縮こまる」という意味です。 さらに「ね」のたった一文字で「○○が無い」と伝わる方言もあります。 これが「ねね」と続けば「~○○が無いじゃないか」もしくは「寝ない」の意味に変わってしまうんです。 癖が強いため、ひとことでは意味がわからない方言もたくさんあります。
一方で、主に富山や金沢の方で使われる方言だと「きのどくな」が代表的です。 これは「申し訳ない」もしくは「すみません」という意味で使われています。 現地の人じゃない人が会話中に「きのどくな」と聞くと県外の人は『気の毒に』もしくは『かわいそうに』というマイナスのニュアンスで捉えてしまうこともあるでしょう。 また、金沢弁で「ありがとう」という感謝の意味合いで「きのどくな」を使うこともあります。 そのため、意味を知らないと会話で誤解が生じてしまいやすいです。 同じく誤解を招きやすい富山弁では「抱いてやる」があります。 意味は「奢ってやる」ですが、意味を知らないと驚くこと間違いなしです。